1/05/2009

DOVRE(ドブレ)ノルウェー薪ストーブ

 現在ベルギーに工場がある薪ストーブ会社「ドブレ」(Dovre)




 過去エントリーからちょくちょくその名前をだして、去年のエントリ1月27日に知り合いのドブレを持つ家へお邪魔させていただきはじめて見たときは感激した覚えがあります。

 そのドブレに今日2回目のご対面!おまけに沢山撮影をしてきました。(^^)v

 落ち着いた風貌、シンプルな構造、過渡に炎を上げずに揺らめいている火室の薪、天板と裏側はほとんど熱がこない全面と左右に輻射熱を出す構造、エア調整ノブは手袋なしで操作可能でダイレクトに火室の薪の燃焼状態が変化します。


 ここのモデルは760CBタイプ、お値段もそこそこのもの。鋳物の質などは我が家のマウンテンと比較をしてはいけないのですが、あきらかに密度といいますか仕上げなどの全体の物の出す雰囲気がキッパリ違います。 それとデザインが北欧は控えめな感じです。


 

 昨年からかなり使い込まれた感じがでていましたが、ここのご自宅の広さはかなりあり、そして吹き抜けがそごい高いので、このドブレでも部屋を温めるのにはそれでも30分ぐらいかかると仰られていました、


が・・・広い高い屋根の部屋を30分とは・・・・マウンテンだと我が家の6畳ぐらいを1時間ぐらいしてやっとあったかぁ~いとなって、今度は一旦温まると「あっぅ~~(>.<)」となってしまうのですが、このドブレさんそこから一旦温まっても「あっぅ~~」がないのです・・・・柔らかい温かさがホワホワ伝わってくるのです・・・大きなメルセデス級と軽四のギャンギャンでは全然鋳物から発せられる輻射熱の違いを見せ付けられるのでした。とほほ・・・  さて、火室、これがヒゲのちょっと勘違いがあったのですが・・・細かなブロック構造の耐火煉瓦かとおもったのですが、大きめなセラミックプレートをバンバンと張った感じでした。それでもシンプルな構造で、複雑怪奇なスリッドやデコボコをつけず、独特のアールをつけたアーチじょうのセラミックプレートが火室を覆っています。



 これはもちろん手で取り外しができて、簡単に装着可能、ただし・・・削れてこぼれるそうです・・・(^^;
またなんといってもこの格子のない大きな面積のガラス!これが炎を鑑賞する抜群の眺めで素敵です。またガラスは緩やかなアールを描き火室をレンズ効果といいますか拡大するように見せてくれるのも特徴的です!(^^)v

 
 空気口は実はこの燃えている薪のこちら側手前の下にあり、ロストルと同じ場所に手前ノブのコントロールで開閉するようになっています。手前のアシュトレイを開けると



 アシュトレイの上側にこのような小さく細い空気口が見えるのです、ここから空気が送られて直接薪にあたり燃焼するようです。下から煽られる構造なのでとても薪の燃焼が理想的に燃えて、また炎がとても綺麗な形で燃えるのも特徴的でした。

 



 そしてこの上の写真の空気口は半絞りぐらいですが、これらを操作するノブが開閉しているスリングショットのスラダーがこれです。赤いまるのところがスライドしてカシャカシャと音はそんなに響きませんが開閉しています。この形を見て勝手にヒゲがスリングショットといっているだけですが・・・・(スリングブレードという鎌の大きい版の事ですね、あの死神さんなどがもっているやつです、また余談ですが「映画スリングブレード」これは素晴らしい映画でした(^^;)おっと!奥にアサヒのドライがあるぞ!

 ちなみに、裏側はほとんど熱くないのでこんな木の台が転がっていました・・・(^^;



 すごい壁との間を短くとれる構造です。


 さてさて今度は火室の上を見てみましょう!アールを描くセラミックプレートの天井、ここの手前こちら側に隙間が出来ているのですが・・・ちょっと見にくいですねぇ~・・・その隙間が煙突への排気箇所なんです



 基本的に薪はサイドからの投入、または全面ガラス面をあけての投入も出来ます。


 いかがでしょうか・・・・いたって簡単、シンプルな構造で素晴らしい燃焼能力があるドブレ。派手な形もしておらず、へんなギミックのない、二次燃焼の高熱がでる穴が見当たらないのですが(これは二次燃焼無いの?)、おまけに煙突ダンパーなどに頼らない構造のようでほんと実はなんも付いていないんじゃないのと思ってしまっています。ですからそこらがまた不思議な感じです。しかしつくりがとてもしっかりしている・・・これは昔から機械などの製品を整備したりしているものとして、その物のしっかりしたつくりと言うのはほぼその製品を眺めてちょっと触れるとわかるといいますが、その通りだと思います。


 ドブレを買う経済力のあるひとはどうでしょうか?北欧の職人ストーブがここにあります。今のヒゲでは・・・ちと厳しいですぅ(>.<)

6 件のコメント:

  1. 薪ストーブユーザーでないと気がつきにくい視点からのレポートや写真をありがとうございます。写真も綺麗で見ごたえがあります。ドブレの情報自体が極めて少ないので、とても貴重なものだと思います。

    私もドブレでの焚きつけの様子を実際に見せてもらったことがあるので、それを思い出しながら読ませてもらいました。

    「マツは煤やヤニが出るから焚いちゃいけない」なんてわかったようなことを書いている記事をよく見かけますが、そんなことはないことが、ここにも表れていますねぇ。

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  2. かわはらさん

     今回はじっくりドブレを観察してきました。

     このドブレって取り扱い店がすくないのでしょうかねぇ?それともバックマージンが低くて仕入れても儲けが少ないから取り扱わないとか?憶測ですが・・・、それよりもUS系などドンドン日本に押し売りみたいにしてくる所はマージンも高くして売ってくれよ!みたいな感じで一つの卸業者が仕切ってやっているのかもです。

     とにかく北欧製のストーブにしては控えめな感じで、しかしあちらではここが薪ストーブというぐらい老舗みたいです。

     でもなぜに格子の入って窓をみんな選ぶのでしょうねぇ?ドブレの圧倒的な魅力はこの大きな全面に緩やかに湾曲したガラスですよ(^^)v それがレンズ効果で火室が拡大されて見られて、でもその拡大といってもいやみの無いとてもクリアな、そうですねぇ例えて言えば、そこらの中堅サングラスのガラスレンズとレイバンの歪みの無いガラスレンズをかけてみたときのクリアさ!そんな感じで火室が見られるのでそれはそれは特筆ものです。

     なんだか薪と炎をまるで熱帯魚などのアクアリゥムを見ているのと同じ感覚で鑑賞できるのがいいですねぇ、それだけ綺麗です。これで格子があったらがっかりです。

     燃やす樹種は選びませんね、ここの方はほとんど「針葉樹」を焚いておられます。広葉樹もあるのですが関係な・・・だって松の中割りぐらいで平気で1時間炎をあげながら燃焼するのですから・・・まじめにヒゲは言われるまで広葉樹を焚いていると思っていましたから。(^^;

     まぁでもあまりにみんなが今のダッチダッチとかヨツールヨツールみたいに猫も尺もといった具合でドレブドブレになるのも嫌な感じが・・・ドブレはこんな一線を画した性能と魅力がありながら日本であまりに控えめで販売が少ない感じが、まるでノキアっぽくてそんなところもヒゲは魅力を感じています。

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  3. ダッチウェスト、バーモントキャスティング、ヨツールの3メーカーだけで日本の薪ストーブの圧倒的なシェアを占めているのでしょうねぇ。

    薪ストーブのブログやサイトでこれ以外のメーカー製で実際に使っている人の情報を集めるのはかなり大変です。

    ガラスに格子が入ってない方が炎を鑑賞する上で邪魔にならずに良いですよね。炉内が水槽の中みたいに感じるのも素晴らしいですよね。

    針葉樹は焚いてはいけないとか、ガンガン焚くと触媒が破損するとかの制約があるモデルは使いにくいですよね。樹種や焚き方を選ばずに、どういう状況でも理想的な燃焼をする懐の広さがドブレに魅力だと思います。

    あまり一般的には知られずに本当に解っている人だけが導入するのでしょうねぇ。

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  4. かわはらさん

     まさしく日本ではマイナー、でも本場では薪ストーブといえばドブレみたいな・・・(^^;
     
     いやほんと携帯といえば世界、いや地球ではノキア、しかし日本ではマイナーもマイナー知られていない・・・

     ここらも勝手にそのバーモンドですか?そこらのブランドが先行してそれだけのメーカー体制になり狭い薪ストーブ世界にどっぷりはまりながらガラパゴス化する日本なんでしょう・・・また日本での取り扱い業者もやりやすいですし、それらだけしか
    知らないユーザーだと仕入れも楽!へんに知識をもたれると売り手も大変!

     って事でこれで日本はとても帳尻合わせて平和にいっているわけですよ(^.^)

     これを良しとするか、なんか変とするかは個人の見解なんでしょうが、ヒゲは少なからず変と感じています。

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  5. こんにちは
    我が家は640CBJ、5シーズン目です
    薪は赤松8割、広葉樹雑木2割です
    針葉樹もガン焚きせず空気を適度に調整すると素晴らしい燃料です
    北極圏には針葉樹ばかりで広葉樹は育たないんだとか、見た事無いから知らんけど
    広葉樹神話は薪ストーブ後進国の日本だけと聞きます

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    1. コメント有難う御座います。
      久々に昔のこのサイトにアクセスしました。
      このブログから現在薪ストーブ14年以上やっていることになるのですが、針葉樹どころか最近では建築廃材も普通に焚いてます。
      すぐに暖まるので重宝してます。
      煙突のつまり具合はシーズンに一度ぐらいですね。
      細い煙突のほうは偶に詰まりそうになるのでその時だけ掃除。
      薪ストーブは本当に冬の暖の救世主ですここでは。

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