11/30/2010

写真の行方

11月30日火曜日

 広告写真・・・・この分野に携わって感じたのが、写真って真実とはちゃうなぁ~と・・・・

 真実を写すから「写真」とスタジオ時代のそこの社長のお父さんからお話を伺いましたが、ほんまに真実を写しているのはきっとスナップだ!と思いました。(^^;

 人に写真を見せようという意図になると、なんらかの作者の思惑がはいるもので、ましてそれにお金がかかってくるとそこから真実はとても低くなっていく・・・・

 でも、それはそれでいいと思っております。 一番大切な表現したいものが崩れていなければ立派な作品だし、作者が思って製作した結果のものですから。

 なので以前のエントリーでも言いましたが、合成等の処理や調整は大歓迎なヒゲです。

 これを否定したり拒否する写真家達って必ずいますが、あるいみ、いや・・・・確実にモネが抽象画を発表しコテンパンに叩かれバカにされ幼稚な幼児の絵か?と罵られたあの時代そのものの光景だと本当に強く感じましたし、それを実体験させていただきました。(別にヒゲがモネのようだといっているのではありませんので(>.<))

 モネの抽象画を書き始めた頃は、絵画の世界は具象画が一般的でありここを今の写真の世界に置き換えると「ただ撮影しただけの写真、何も手を加えない写真」が具象画とすればまさしくデジタル写真の合成、色調整等フォトショーでの処理表現は「抽象画」に当てはまると感じるのだ。 そしてモネはそのころにあえて抽象画で表現すると・・・まわりの絵描きから「なんちゃそれ?アホちゃうこいつ、それが絵?」となったのですねぇ。

 でも天晴れですよモネさん、今では超一流大物として認められてます。  いまのデジタル写真の世界はこれそのものですわほんまに。

 デジタルなのに古い考えをぬぐえず、そこを頑なに抱え込んで新しいものへ挑戦しない・・・・古いものを捨てるわけでも何でもないのに、どうもそれらをも失ってしまうという懸念があるような感じが伺えました。 もっと脳を柔軟にもたないと、クリィエィティブな仕事の持ち主がそれではあきまへん。(>.<)

 この絵にしても、これ普通にいままでの写真では表現できません、今の道具をつかっているからできる業が沢山。 ですから・・・・残念ながらこの国(島?)ではこの絵を吐き出す写真家がおりません・・・・




 すごく島国根性というのか・・・・頑なすぎです。 あと・・・・あちらの西洋の人はヒゲもかなりの彼らの作品をずーっとここ数年見てきて感じだしたのが、彼らは写真の仕上がった構成をみるとまさしく「絵画」の面影がすごくあるのです。 うそっぽい広告写真の中でもそれはバリバリに存在しています。

 いっぽうこの島、にほんでは、写真は絵という捉え方をしていないようで、自分の持つイメージを作り上げる絵ではなく、そこにあるものをそのまま描写しとらえるといったまさしく写真という二文字を追求しているようです。

 どちらが悪いとか良いとか思いません・・・が・・・・一方をこばかにしたり否定したりする古い考えの持ち主は軽蔑してしまいます。 ヒゲはそららの手法をバカにしているとか「ふるくさ!」とかいってはけっしていませんでして、それらをけなす、否定する考え、その思考をもつ人間を非難しています。 そして現在のデジタルの世界で、やけにそれらを拒否して写真でないといいきる「カメラマン」と言う存在がこの島には多いような感じを強く受けた次第です。

 おわり。(相変わらず毒はいてますなぁ~(^▽^;) 死なないとなおりませんきっと、また敵を沢山つくったぞと・・・)

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