6月8日水曜日
猛暑の前の静けさというか・・・・涼しい毎日を送らせて頂いているここ楢津地区。
今日はお仕事での写真処理を少し公開。 (少ししか公開できるものがないのが残念(>.<))
これはちょっと前に撮影した家族写真。 一応肖像権を重んじてモザイクしてますが、お客様に渡す絵になっています。
これだけ見てもあまり違和感はわかないかと思われますが・・・・・これは結構処理していたりします。
で、これの大きな特徴は「背景」にあります。 これの元画像がこれなのですが・・・・
これだとあまりに普通・・・とヒゲは感じている。 で・・・人物の雰囲気はよい感じなので、もっと質感をもたせたい、そんな空気を漂わせたいのでこの絵をデュプリケートし、そのデュプリケートした絵をこういう処理にして背景の部屋の中をもっと質感もたせてみたのです。 これは所謂HDR処理です。
この処理をすると人物は無茶です・・・・爆(^▽^;) でも、そんな人物のポイントポイントは実は使えるのです。 で、そういうところを良い所取りしながら処理していくと、先ほどの完成になるというわけです。
HDRの処理の使えそうなところを自分に残しているのは、ご主人の肌の質感。 やはり男性で歳のひとには貫禄を与えたいので肌にHDRで出来上がった年輪の思わせる質感を残しています。 が・・・全部そのままではちょっと過渡なので、ブラシ透明度をかえて抑え気味に元絵となじませています。
これと同じようにして着ているの服の立体感をエッジのテカリやしわの暗部の雰囲気をHDRで出来たものを残しています。 結構この1枚でも手間です。
プロセスとしては、
1)HDR処理した絵をノーマルの絵の中へ放り込みます
2)フォトショーの[Shit]+[Ctrl]+[:]でオブジェクトが綺麗にスナッぷするモードにする
3)先ほど放り込んだHDRの画像(オブジェクト)と元画像を綺麗にスナップ適用で合わせる
4)HDRの絵のレイヤーに”サブベクトルマスク追加”します
5)ツールのブラシにします
6)描画色を選ぶ所(左のツールバー一番下側付近)の色を黒にします(デフォルト状態)
7)これでHDRの絵の人物だけをなぞっていくと・・・HDR処理した人物は消え、その下から元画像の綺麗な人物が現れます。
8)もし他の所も消えてしまったら、先ほどの描画色を白にします、そして余計な所を消してしまった所をなぞると・・・消してしまった絵が戻ります。
9)これをブラシサイズを変えながら綺麗にHDRの人物を消して元画像の人物に置き換えます。
10)後は、HDR処理で有効に使えそうな光った部分や暗部などを先ほどのブラシの不透明度を変えて、完全に消さずに自分のイメージした状態にもっていきます。
といった具合でほとんど絵画ですが、こうして自分の作品として制作していくことになります。 カメラが撮影したまんまとか、セットしたライティングだけでの吐き出した絵では本当の自分のイメージになりません。 そこから追い込んで始めて完成です。
昔はここまでが出来なかったので、その一歩手前で納得もしくはそこまでの思考しかできませんでしたが、(やりようがないからね)今はその先に踏み込めてもっと自分のイメージに、やりたい事ができる時代になっています。 そこに手を出さないのは個人の自由ですが、追求するかしないかだけでしょう。
それと、その先を追及してやっていた昔の写真館ではネガにそれぞれの写真館のオーナーが編み出した技をいれていました。 これがまさしく今のフォトショップと同じ事なのですが・・・えらく銀塩フィルムを愛する人は、ここらの事が見えていない現実がありちょっと悲しいのでした。 PCでそれをするとまるで「悪」ぐらいに気難しぃ顔するのですが・・・・まぁそういう人達はそれで進んでいるので構わないと言う事・・・でも・・・・少なくともヒゲはそんな人達にそれは間違っているとは一言もいわないのですが、そんな人達の方がまるで「そんな事けしからん、写真でない」と非難する・・・・これはちょっとおかしいのでは?とそれを常々痛感して心痛い思いをします。
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