5/21/2008

久しぶりの映画

 昨夜は映画を見ました。冬は薪ストーブをつけてよい雰囲気で見ていたのですが、これからはそうはいきませんけど、でも映画は面白ですし色々な人生を勉強できるよいメディアだと思っています。

 鑑賞したのは去年日本では9月に公開予定だったのですが急遽中止になってしまった映画「エバン・オールマイティ」(EVAN ALMITGHTY)と言う作品です。

 注意!「この記事は多分ネタバレオンパレードなので、ご注意くださいませ」

 これは前作「ブルースオールマイティー」の続編で、前作の主人公だったジムキャリーのライバルだった「エバン」(スティーヴ・カレル)が主人公で、ニュースキャスターから一挙下院議員の座に上り詰め、出世の道を進んでいた矢先に・・・神(モーガンフリーマン)に会いいきなり箱船をつくれと言われてしまうのでした。



 最初は神も信じないエバンだったのですが、剃っても剃っても一瞬で生えてくるヒゲに髪の毛、やたらと周りからエバンに近づき集まる動物や鳥たち、、、とうとうエバンも箱船(アーク)作りをすることに仕方なく決め、家族と共同でそれを成し遂げようとするのですが、



 しかし大物議員とのプロジェクトを同時に進めていたエバンは議会で変わり果てたその様子(まるでノアそのものに)と箱船の事を告白し全国版のTVの前でその変人度合いをさらけ出してしまうのでした。


とうとう奥さんは子供達と家を出てしまうのですが、神様が奥さんにレストランの店員となって現れある言葉を残します。

「忍耐を祈れば、神は忍耐をくれると思うのかい?それとも忍耐のチャンスをくれるのかな?」

「勇気を!と祈れば、勇気をくれるのかい?それとも、勇気のチャンスをくれるのかな?」

「もし、家族の絆を!と祈れば、神はあったかい温もりをくれるのか?それとも愛し合うチャンスをくれるのかな?」

このセリフがこの映画の中で一番の素晴らしいものでした。



 家族に見放されそれでも一人で黙々とアークを作っていくエバン、しかしここから本当の家族での作業でアークを建設していきます。(面白いのが、ちゃんと神様がエバンのために「箱船の作り方」と言う組み立て説明書、全ん百ページの冊子を渡してくれていると言うのがコミカルでした)


 いよいよ箱船が住宅地8区画分にて完成します、それまでに多くの野次馬とマスコミが笑いとネタを中継するためにやってきています。(ちなみにアーク「箱船」は本物でCGではないのですこの区画につくられたのは)


 ここで洪水の起こるリミットが完成したその日で9月22日、エバンは世界中から神によって集められた動物のペアを箱船に誘導します。その時に神が渡したのがこの誘導杖!まるでドラえもんみたいな感じで、ちゃんと杖に添え書きがしてくれているのがまたコミカルでした。笑


 ひとたび杖を高く天に突き出すと動物たちはアークへ向かって歩き出します、本物とCGの合成だそうです。



 ところが周りの住人や野次馬達は洪水どこから、炎天下続きで雨の一粒もふってこない天気にエバンに対して罵声をあびせ物笑いとしてしまうのでした。(よくある話しですねぇ、しかし我々も実際形が変わってこんなシチュエーションになったら彼らと同じ行動するのではなでしょうか)



 とうとう行政から箱船撤去命令が下され鉄球のついたクレーンが持ち込まれます。

 
 奥さんがエバンを説得しに必死になります、エバンは神の言葉を信じ続けています、鉄球がくるまでいよいよ残り1分となったとき・・・・エバンはずっと協力しつづけてくれた3人の子供達の方へ振り返り決断をくだします・・・・

 とまぁ~こんな感じでクライマックスがやってくるのですが、個人的にはとても楽しめて中だるみもなく、とても面白くまた感動させていただいた作品でした。なんだかこの2作目が1作目より興行収入が悪かったようなのと、聖書のお話はあまり日本の人には馴染みがないと言うことでユニバーサル自体が日本での公演を却下したという事だそうですが・・・実際の所はよくわかりません。

 しかしこの作品、レンタルされていますから是非興味のあるかたは一度ご覧になってはいかがでしょうか?

 公式HPはこちらです(英語ですがトップに予告があります)

7 件のコメント:

かわはら さんのコメント...

なかなか面白そうな映画ですねぇ。

聖書のお話は日本人には今ひとつピンとこないからインパクトがなくて興行収入も期待できないということで公開されないのしょうね。

匿名 さんのコメント...

この映画は見たことありませんが、
剃っても剃っても一瞬で生えてくるヒゲに髪の毛…
サンタクロースにもそんなシーンがありました。
これはお子様向けかもしれないけれど、疲れたときにはこんなのもいいです。

ヒゲMac(BinkyBlue) さんのコメント...

かわはらさん

 なかなか面白かった作品です、これはお勧めですねぇ。バイブルは日本人にはあまり馴染みがないですねぇ、でも全部ではありませんが、面白いお話がけっこうあるんですよ。殆どの人が創世記(ジネシス)の所に目を奪われますが、予知夢を見て飢饉からエジプトを救ったヨセフの話しや、サタンと神がヨブを賭けてその信仰心を試みられたヨブ記に、生きることが嫌で死にたいと強く願う一人の予言者ヨナのお話ヨナ書など、アラビアンナイトではありませんが、ストーリー性のあるお話があるのも事実ですねぇ。

 狸猫@熊野さん

 あのサンタクロースのお話ですね。あれはカナダにいるときに見ていました。あの映画も面白かったですが、あちらは子供向けでしたねぇ。このエバンはどちらかと言うともうちょっと年齢層が上のようです。大人のコミカルな世界と言った感じといいましょうか・・。笑

かわはら さんのコメント...

聖書の物語はこの映画に関わらず、他の洋画でも色々なところで影響している面もあるかもしれないですね。そういう物語を知っているのと知っていないのでは意味が違って受け取ることになるかもしれません。

ヒゲMac(BinkyBlue) さんのコメント...

かわはらさん

 ですねぇ、たしかに日本では宗教的なお話ってあまり題材にされませんですねぇ。でも日本もモーセみたいに空海のお話とか、それこそスーパーマンみたいな聖徳太子もいたり、しかし日本の文化自体が西洋化されてしまって、なのに表面だけですから、昔のヒーローがいても西洋的じゃないのでいまいちかっこよく仕立て上げられないのかもしれません物語的にも・・・。何かもっと日本の文化をかっこよくスマートに仕立ててドラマチックな物語を映画にしてみて欲しいと願うヒゲでした。

匿名 さんのコメント...

聖徳太子といえば厩戸皇子とも呼ばれ、馬屋で生まれた上に預言まで行なったという伝説が有るので、これにはイエスのイメージが含まれているとも言われていますね。
空海の真言密教ではないですが、陰陽師の野村萬斎、映画の出来はともかくとして、この人の立姿はさすが伝統芸能、という感じでした。

ヒゲMac(BinkyBlue) さんのコメント...

狸猫@熊野さん

 聖徳太子はまさにイエスキリスト的な所がありますねぇ、日本のフュージョン文化の始まりをした人ですねぇ。

 陰陽師は見たことないのですが、結構ヒットした映画ではなかったでしょうか?そんな記憶が残っています。まぁでも空海の言い伝えもすごいSFですねぇ。