6/16/2008

BMW

 ヒゲの憧れだったバイク(バタバタ)BMWです。



 最後には乗りたかったバイク!そして意外にも早くに手に入れられたのでラッキーでした。(20代後半)インプレッションとしては言葉ではなかなか表現できない感じなのですが、一言でもいいならば(かなり乱暴ですが)「とても安定感のある安心バイク」でした。

 これはやはり見てすぐに目のいく「水平対向エンジン」が大きく影響していることは言うまでもありません。このエンジン、よく言われるのがドイツ軍と・・・ま、、まぁそうですねぇ。ドイツ車ですし、実際そうでしたが。それとまたよく言われたのが「BMWゅぅーてバイク作っとったん?」でした・・笑。はいはいバイク作ってますよぉ~車だけではござんせんですです。笑

 この水平対向エンジン、別名「ボクサーツイン」ともいいますが、これの生み出す巨大な「ジャイロ効果」が(宇宙ごまの親玉ですね)極端にいえば(でも実際そうです)、この宇宙から働くジャイロの力でむちゃくちゃ安定してるんです。車体を中心に自分を置き、車体進行方向を自分が見て、そのまま大きく右の手で円を目の前に描きます、この円の中心へ外宇宙から中心軸へ働くベクトルの力がこの車全体を覆っているのです。(極端な話しこのバイクの中心から外へ無限の宇宙まで働いているって事になります)と言うことは、感のいい人はお気づきかもですが、車がコーナーを’(曲がりカーブを)走り抜けるとき、車体を傾けますが、このジャイロ効果がエンジンのちょっと下あたりを中心軸として働いていますから、傾けても傾けても地面に吸い付いて離れない吸盤みたいな感じがおもいっきり体感できます。



 そしてもし転倒してしまっても、自分の足は突き出たエンジンのヘッドと後方のマフラー(排気管)が接点となりその間にライダーの足はあるので地面に挟まれず怪我を防止できると言う利点も備わっているのです、よく考えています。

 またブレーキはあのレースでは有名定番な「ブレンボ」が標準装着され、高速走行を意識したブレーキの効果があります・・・が・・・・タバコを買いにといった街中の微妙なブレーキには全く適さない神経質な面もありました。

 そしてこのバイク国産でない所をしっかり意識させるものが2点!1点は停車して止めるときに決してサイドスタンドでは停車させないことなんです。これはエンジンが両方に突き出ていますが、片方に傾いて止めるサイドスタンドは、その方向にエンジン内のオイルが偏りシリンダー内に流れてヘッドが動かなくなってしまうのです。ですから面倒でもセンタースタンドしかありません。(エンジンがかかっている時は問題ありませんが、バイクが自分で動いて倒れるようなぐらいユラユラ動いて揺れています、それにサイドスタンドはバネで自動的にカタン!とあがりますから、そのまま停車していると誰かが動かしたときにそれに気が付かず倒されてしまう可能性があります。パーツはバイクとはいえドイツのBMWですから高いですぅ)



 2点目は・・・これは国産ではまずあり得ないのですが、クラッチを長時間握りっぱなしにしてはいけない・・・です。信号待ちでクラッチを握ったままなんて国産バイクなら普通ですが、このBMWはそれを許しません。なぜならば・・クラッチのある部分がとても弱く、そこに負担がかかりっぱなしになって壊れてしまうのです。そしてこのBMWのクラッチシステムは車とまったく同じで乾式のダイヤフラム方式なのです。かっこよく言えば「レースマシンと同じ乾式だぜ!」なんて言えますが、まぁ車はみなそうですね。

 本当は若干の1点目に似ている点で傾いて止めるとキャブレーターが左右にあるので、その傾いた方にガソリンがどんどん行ってオーバーフロー(ガソリンが一杯になりすぎてあふれ出す)がおきる事があります。買い物から帰ってバイクの所にいくとガソリンがザンザン漏れって事になります。タバコ捨てられたらアウトですねぇ。キー(鍵)が始動用と燃料キャップと二つ別々と言うのも昔ふうです、でもすぐれものがエンジン始動のメインキーですが、これはエンジンがかかると手に持つ部分がパタッと倒れて国産のように突き出た状態ではなくなるのがよかったです。お洒落なのは倒れて目にすする部分はBMWの刻印がしてありました。

 色々と癖のあるバイクでしたが、こんな所を注意をしなければならない事は、乗り手をそれだけバイクの管理に意識させ注意を払いながら乗られる事と維持していく事ができる、これは今の人々からすれば「面倒」と言う一言と「危険」と言う2文字が飛び出るでしょうが、はっきり言って人間は「便利」と言うこの言葉を推し進めるとまったく「脳を使わない」と言う事になるのです。そしたらどうなるか・・・ちょっとした出来事に対して脳がとっさの判断ができず、小さいモノから大きなものまでの「パニック」になってしまうのです。パニックはすでに冷静な判断が欠落している状態です。



 現代人はこの「便利」に支配されてしまい、脳を使う時間が著しく減ってしまっています。こんな面倒でもそれを意識し楽しく向かい合えるように自分自身の考え方を改めていかねばならないのではと感じるヒゲでしたです。(薪ストーブもおもぃつきりこれに入るアイテムですねぇ)

10 件のコメント:

かわはら さんのコメント...
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かわはら さんのコメント...

バイクのボクサーエンジンってどうなのだろうと思っていたのですが、色々メリットがあるようですね。

特に転倒時の安全性や、安定感に付与しているというのは、合理的な設計になっていますね。

私は原チャリにしか乗ったことがないのですが、こういうバイクだったら乗ってみたいと思います。

匿名 さんのコメント...

そうか、私が老母より頭が硬いのはそのせいだったのですね。(笑)

ちなみにロードスターですが、ハードトップは純正で、実際は常に実家で埃を被っていました。
本当は、フルオープンのカッコよいやつをアップしたいのですが、ロクに写真が無いのです。
この車は人が乗ってこそ全体のシルエットが決まるところがあります。

だから、私のように一人で季節外れの寂しいワインディングロードを目指す人間には、まともな写真が撮れないんです。(泣)

ヒゲMac(BinkyBlue) さんのコメント...

かわはらさん

 ボクサーツインは独特デスよぉ~、ポルシェもそうですしスバルもそうですねぇ車では。トルクフルで安定した走りです(コーナーがとにかく強いかもです)ただ・・・シリンダーが横に出っ張っているのでバンク角が稼げないのが・・・でVツインのモトグッチあたりになってきているのでしょうが・・・。

 このバイクはチェーンではなくシャフトドライブですから、アクセルを開けるとたしか左へグラッと傾くモーメントが発生します。ですので知らない人が跨ってアクセルあけると転けそうになります。

 車は特にこのエンジン音は洗濯機の脱水機の音ですねぇ。ポルシェなんてもろです!母方のおじさんはポルシェカレラを持っていますが(今も所有しているかはわかりませんが)、同じドイツ車でもあれは所有できませんねぇ、あまりに高い!維持も半端じゃない。タイヤ1本が40万です・・・絶句(4本ついているんだから・・・タイヤだけで軽四かえますねぇ)

ヒゲMac(BinkyBlue) さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
ヒゲMac(BinkyBlue) さんのコメント...

狸猫@熊野さん

だはは(爆)そんな頭の硬さはヒゲの方が北京オリンピック金メダルものですよ。笑

 ですよねぇ、写真って意外と自分のものは撮影してませんですねぇ。ヒゲの同じです。これがセルフポートレートって大変じゃないですか。難しいですよ・・。

 でもユーノスは京都の町並みとか綺麗なワインディングでもどこでも絵になる素材だと思います。いい車ですねぇ。

かわはら さんのコメント...

シャフトドライブの慣性モーメントって車体を傾けるほど大きなものなのですね。ほとんど無視できるくらいのものかと思っていました。

匿名 さんのコメント...

あの頃は、とにかく乗ることしか頭に無かったですから、本当に写真は少ないのです。
それだけ、自分にとっては運転するのが愉しかったのだと思います・・・。

ところで例の写真ですが、もともと逆光気味で色が飛んでいましたので、モノクロームにしてみたら、その方が良く見えたので修正しました。

ヒゲMac(BinkyBlue) さんのコメント...

かわはらさん

 す、すいませんですぅ~
アイドリング時での左に傾くのはエンジンの慣性モーメントでした。シャフトドライブはスイングアームの役目もしていますので、アクセルを開けると後ろが下がります。これはシャフトドライブの軸の回転ベクトルとタイヤの摩擦抵抗の方向を考えるとわかると思います。シャフトドライブの回転運動は下へ、するとタイヤの摩擦運動方向は上へいくので、そしたらシャフトドライブの軸を中心にリアサスに働く力の方向は上へ・・よって後ろは下がってしまうわけですねぇ。反対に前ブレーキをかけると・・・後ろはピョコンと跳ね上がります。

 昔大好きでアライメント等を勉強してフレームを切り刻んでお約束方程式をベースにオリジナルのレーサーを作った事もあります。ドゥカティーに勝つためのヤマハSRX600改でした。(草レースのためにわざわざ・・笑)

ヒゲMac(BinkyBlue) さんのコメント...

狸猫@熊野さん

 眺めるのもいいですが、やはり乗ってやって車は生きるって感じですねぇ。

 モノクロにされたのですか?これは見応えがありそうですねぇ。

 是非ぜひ拝見させてください。