7/02/2009

BOLT

 我が家には真っ白(?)な犬がおります。名前は「Graski」紀州犬と洋犬のMixed raceで、根はやんちゃで、ガキんちょで、寂しがり屋でそのくせ意地っ張りの強がり。まるでどこか人間界にでも十分いそうな(いやいるなぁ~)性格の犬です。 すでに今年12歳になるのですが、元気一杯のおこちゃまぶりは健在です!(^^)v

 もうここにきて12年経つことになるのですが、現在の彼の楽しみは・・・50m先にある山陽新聞の配達店にいって猫の餌をもらって帰る、暑いと今では水を張った田圃に浸かってごろ寝して帰る・・・(ドロドロやんけぇー(>.<))


 アパートのテリトリー内に入ってくる余計なチラシ配布やセールスをおっぱらう、夜に不審な人物には警戒音をならす(ようは吠える)  ここ中楢津では知らない人がいない犬となっており、町内見廻り隊の一員なのである。  良い事ばかりは言われないですが、(中楢津でない人、隣の地区の人が来たり、そこの子供が来ると「怖い」といわれたりするそうです)でも町内半分以上の人の愛をもらって生きているのと、そうとなり地区の人から言われても、この地区の人はこの犬がすでに空気みたいな存在になっていて、彼の歩く姿が風景の一部になっています。


 緑の田圃道に真っ白い犬がチョコチョコ歩いている、近くでは子供達が川で魚を捕まえていて、田圃ではお百姓さんが仕事していて・・・この風景をなくしたくない、街暮らしの日本人が忘れてしまったものをここはまだ持ち続けてくれている事にとても感謝しているのです。


 時代が変われど、こんな時の止まったような場所があって、昭和の時代をまだ保っている所があってもいいのではと、そう考えるヒゲでした。


 さて!今回はそんな白い犬が出る最高の映画のご紹介!! 日本では来月からスタートするディズニーピクサーのCGアニメーション映画「BOLT」 これは良いです!        







 やはりこの人「John Lasseter」(ジョン・ラセター)監督は上手い! 前作の「Cars」も感動させてくれましたが、この「BOLT」も出来は素晴らしい! 胸にジーンとくるんですよ。(*^_^*)  なんなんでしょ、この監督はこのジーンと来るポイントをよく知っていると言いますか、今のアメリカの人が抱えている心の中の叫びや訴えを、映像とその背景に流れる音楽で非常に上手く表現してくれていると感じました。


John Laseeter John Travolta

 特に、今回のこの映画で素晴らしい!と美しい!とが両方きたのが、その背景の描写なのです。 街中の風景、カントリー風景、どれをとってもその自然光の素晴らしさ、ものすごくリアル!ほとんど本物!といえるぐらいにそれはそれは丁寧に仕上げられています。





ディズニースタジオの玄関は大きなSnow white and the seven Dwarfs
(白雪姫と七人の小人)が壁に掘られています(掘られているのか立っているのか?)
ここは横のエントリーですかねぇ、すぐ近くはユニバーサルスタジオもありますし。


 ヒゲは見ていて思わず「これは本当にその土地の空気感を見事に出している」と言ってしまいそうなぐらいになりました。 バンクーバーでのあの時間のダウンタウンってそうそうこんな色合いでビルが光って、道路はこんな色合いになってと・・・・これは厳密には空気中の湿度が日本と全然違うので、日本ではこのようなダウンタウンの色合いや空気感には見えないのです。(この映画の舞台はハリウッドとNYですが、気候がよくにているのでしょうねぇ)


 これ、あちらにいっていた人、暮らしていた人が見ると「懐かしい」ときっと思えます。そして知らない人には、このまんまの感じなんですよぉと紹介できそうな感じです。(^^)v

 さて、ネタばれしないように、でも覚悟もしてもらって・・・紹介をば・・・  BOLT、彼はペニーと言う少女に飼われる1匹のホワイトシェパード系の賢い犬。声の役はなんと「ジョントラボルタ」でっせ!(^^; そんな彼、実は・・・ハリウッド1の売れっ子スーパードッグ!



 がしかし・・・BOLTのこれまでの人生は人気TVSHOW「BOLT」の主人公として偽られた世界の中でのものだった・・・・  BOLTは自分が偽りの世界で生きているなど夢にも思わず、すべてここで起きていることが彼にとっては現実なのだ、自分は愛するペニーを守るのが使命なのだと信じきっていた。



 しかしペニーは心を痛めている、BOLTを普通の犬として、もっと身近に自分の友達として接したいと・・・  そんなある日、TV局の上司からいつもハッピーエンドで終わるこのシリーズに対して視聴者の声を活かす為にマンネリな終わらせ方をしないように提案する。そこで監督はペニーが悪の組織にさらわれて絶体絶命の瞬間で番組を続きとさせた、、、がしかし!BOLTにはそれが演技でもなんでも、彼の生きている世界では現実となっているため、さらわれてしまったペニーを助けるためにスタジオを飛び出してしまう!




 スタッフもペニーもパニックになるが、一番のショックをうけてパニックになるのがBOLT自身だった。ハリウッドのスタジオセットから生まれて初めて出た彼の前に広がる世界は「現実」の世界なのだ、目からビームも、スーパーパワーも使えない、怪我をすれば血が流れ、お腹がすけば腹がなる・・・




 今までの自分の全てが嘘だったこと、それでもBOLTは全て失ってしまったけれど、出会った友に支えられて残された自分のたった一つの信じる道を目指していく・・・・・といったお話でしょうか。




 今の中間階層のリストラされしまった現状苦しい人たち、そしてもっと苦しいその下にいる人たち、そんなアメリカの人が抱えている心の悩みを、この映画は支えようとしている気がしてなりませんでした。  家族で、友達と、是非見てやってください。(^^)v




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