9/23/2008

映画「ミスト」

 今日は以前のエントリで紹介した映画「パニック」に続くミステリーホラー映画の「ミスト」を見てみました。

 この映画は5月に上映されていて現在DVD販売になっています。原作はホラー小説の巨匠といわれる「スティーブン・キング」で監督が「ショーシャクンの空に」「グリンマイル」の「フランク・ダラボン監督」の作品です。公式サイトはこちらです。

 ヒゲはホラーは怖いのであまり見ないのですが、このスティーブンキングの作品とゾンビシリーズはなぜか怖くても見てしまうのでした。一般的なホラーはただただ血みどろ、恐怖の映画ですが、ヒゲの好きなスティーブンやゾンビのロメロ監督などは全面に出すのが「人間の本性」を元に展開する人間ドラマが大好きなのでした。

 どれもが人間の本来持っている凶暴性、自分が生き延びようとする執着心、しかしその反面本当に存在する他者への思いやり、愛・・・これらを作品の中で右往左往する人達を見ながら自分を照らし合わせて、どう生きるべきか、どうあらねばならないのか、その理想とする自分と現実に残酷な自分を、作品の前で対話させているのです。

 どんな状況でも自分も含めて「自分は大丈夫、死ぬはずない」この前提とした想いで人は危機的な状況に対処しようとします。でも現実は・・・

 この映画ハッキリ言って「お勧めいたしません!」特に心の沈んでいる時などはやめた方がいい。最高の気分で目覚めてハッピーな日にもやめた方がいいでしょう・・・。哲学的な思考、何かを突き詰めたい気持ちの時にはいいかもしれません。ヒゲはあまりに気になって朝から見てしまいました(大爆)σ(^_^;)、でどよぉ~んとなってました。爆!!

 お話はアメリカの片田舎、小さな町にあるショッピングセンターが舞台です。そして題名の様に「ミスト(霧)」がほぼこの町を覆ってしまうのです、しかしその霧はただの霧ではなく、「何かが」存在している霧だったのです。


 霧の中にある「何かが」わかり、店の中で非難している人達に報告をするのですが・・・それを受け入れられない人達も当然いるわけでして、人々の間で意見が二分にも三分にもなっていくのです。


 とうとう反対派は霧の中へ・・・・一人の理解していたハーレー乗り風の男性は一緒に彼らと行き駐車している車の中のショットガンを取りに言ってくると腰に紐をつけてもらい彼らの後に続いて行くのですが・・・手繰り寄せた紐にあったのは・・・・


 2日間を過ぎ、狭い環境でのこぉいった状況では、とうとう狂信論者が現れ、宗教の教えによって支持を得、冷静な判断が出来ない状況になっていく人も出てきます、ここまで来ると理屈が通らなくなっています。軍の男性は所属していた部署とは違う所で行われていた研究「アローヘッド計画」の事を少し話し、冷静な判断が出来ていない人達は彼に責任の全てを負わせ生贄としてしまうのです。もうこうなったらこんな所安全でもなんでもない感じになっています。


 主人公達はやっとのことであのスーパーから脱出!しかし外はどこまでも深い霧が立ちこめ、荒れ果てた町、道路が微かに見えてくるのでした。
 
 そしてラスト付近ですが、彼らの燃料が残りギリギリのランドクルーザーの前に現れたのがこんなもの!
乗っているランクルが揺れる揺れる・・・、こうしてランクルも燃料がつき霧もまったく晴れないまま車内の5人は絶望に襲われるのです(画面左下、巨大な足の付近にランクルのテールが見えるのですが・・画質悪くて見えませんですねぇ)(^^;


 と言うことでラストは記載しませんが、綺麗ごとでは終わらなかった映画でした。

 (ここから完全ネタばれ)

 アローヘッド計画とは・・・ヒゲは当初遺伝子工学のなんちゃらで未知なる生命体を作って、それが冒頭の大嵐によってトラブルが施設におき、それらが逃げ出したのかと思ったのでした。ところが全然違っていてもっと厄介で、別次元の存在研究をしていてそれらがある事がわかり(現段階でも次元は11次元までは見つかってますです)、実際に見えるようになったと・・・しかしその見える窓が扉になってしまい破壊されそこからこちらへ漏れ出したという事だったようです。ですのでこのゲート塞ぐのどうするの?と思ってしまいました。AVP2見たいに(エイリアンVSプレデター)町そのものを核爆破して消し去るのかなと思ったぐらいですが、そのような二番煎じ的なことはしませんでしたねぇ。

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