9/26/2008

CANON LBP-740の紙詰まり修理

 今日は朝から大変な作業をさせられてしまいました。それはこのレーザープリンターです「Canon LBP-740」もう10年以上ぐらいになる古いレーザープリンタです。でも良く働いてくれて、これでないと印刷できない物もあって捨てられないのです。


 今回スタックしてしまった紙は裏カバーの定着ユニット部分に引き込まれて中に取り込まれていたのです。ですのでよぉ~く観察するとどこを開けてそこに到達するかが見えてきました。所詮人間の作ったもの!必ず外せますし、よほどの事が無い限り無理な力をかけずにパーツは外れるのです。(ただここらへんの事は経験が必要ともいえます)ヒゲは若い頃オートバイ屋で整備の仕事をプロとしてやっていましたから、機械の構造というものネジのとまり方などで構造をおおよそ把握する術を身に着けました、ですのでまったくわからない人は慎重に行ってください。でもわからない人でも「やってみたい!」の気持ちがあれば必ずなんとかなります。(^.^) みんなでその機械設計者の意図に少し触れるのも面白かもです。

 では解体開始です(いや修理です(^^;)まずは上面のコンソールパネルをそのまま4っのネジで固定されているので外します。ごらんのように簡単に外せます(^^)v


 パネルをとってしまうとこんな感じで中のユニットが顔出します!なんだかワクワクとドキドキですね。


 さて問題の紙がスタックしたユニットの部分です、これはすでに裏面のパネルを外している状態です。
裏面のパネルを外すときに関しては最後にちょっとヒントがあります。ユニットから少し紙が見えていますが、この下の機械のユニット自身に取り込まれて中に入り込んでしまっています。なんと厄介な!10年使っていてこんなことははじめてです。湿度の関係で紙はスタックしやすいです。


 さて、このユニットはかなりの高温を発してトナーを定着させる部分です。そのローターを熱するための電源が必要なんですが、そのコンセントプラグが邪魔で裏からスッパリ抜けないのです、仕方なくそのプラグを外すために向かって右サイドの外壁を外しプラグをはずす作業をします。手間です(>_<)
 ほぼ必要なところを外した結果がごらんの状態です。あ~バラバラで元に戻せるのでしょうか?なんちゃってですね(^^;


 さて側面に隠れているこれが熱電源プラグです。これを抜き去ると意とも簡単に定着ユニットは外れてしまうのです。
 
 はい!ご覧のとおりです。ぱっかり外れてきました、これで楽勝に作業が出来ます。(ユニットは鉄のプレート下側のネジ3本で止まっているので、まずはそれを外してから取り去ります)


 外れたユニットはこんな感じです。我が家にあるもう一台のカシオスピーディアカラーレーザーの定着ユニットからすればなんと可愛らしいものでしょう。小さいですねぇ。


 さて本来の重要な作業、スタックしたペーパーを取り除いていきます。これには医療用のピンセットを使用しました。医療用の器具は小さなところ、細い場所などかなり有効に使えおまけに強度があります。そして器具の精度がすこぶるよろしいです。さすが医療用!ここではとにかく綺麗に丁寧に紙を取り去っていきます。


 これらの作業が終われば後は簡単!逆の順番で組みなおしていけば良いだけです。焦らずに丁寧に仕上げます。(プロではここに時間も要求されるのですが、もうお金もらってやっているわけでありませんからゆっくりやっています)


 さて今回問題になったのがこのカプラ!いったんきっちり組んで運転させるとパネルから支持が出て印刷出来ない!ありゃ壊した?とちょっと焦ってよぉ~く検証していくとどうも一番肝心なユニットらしいことが自分の中で判明!いったんバラシて見るとユニットにはもう一つこのカプラがかかっていてこれはローターを回すモーターのサプライだったのです。どうりで動かんはずじゃ!コールセンターを呼べと機械はパネル上で言ってくるのですが、そんなこと出来るかバカもん!と心の中で思ってました。組むときはこのプラグを気をつけてください。(LBP-740使用者様あてです・・・(^^;)


 後ろが終わるとパネルをつけてあげます、4っのネジで固定!するだけですね。ここで元プロからのワンポイントアドバイス!(*^_^*) 受け側がプラスティックや樹脂などでしたら、このような精密機器にしろバイク、車でもまったく同じで受け側にCRCを吹き付けるか、ネジのほうにCRCを吹き付けると受け側のねじ山が崩れずその耐久性をものすごく伸ばします。それに組みやすいです。ぜひ試してください。


 さて上面コンソールパネルをつける時に左端にあるパネルのプラグを忘れずにつけましょう。


 ほぼ最終段階ですが、最後に裏カバーを取り付けます。このときに写真のパーツ!これを外すことによって横方向へ隙間が出来てカバーを外せるのです。ちょっと見では裏カバーと同化してわからなかったのですが、これがわかってすぐに取り外しできました。とりつけもその反対でやってしまいます。とりつけましたら写真のように「カッチ」と裏カバーにひっかけるようにして固定します。これで出来上がり!
(このプラスティックパーツを裏カバーに着けるときはちょっと力がいります。でも折らないようにしてくださいね)
(^^)v

 こうしてまたこのレーザープリンターは使えるようになりましたとさ!(^^)v

7 件のコメント:

かわはら さんのコメント...

すごい!私は分解はできても、再び組み立てるのは難しいと思います。

無事に修理できて良かったですね。途中どうなることかとドキドキしながら読ませていただきました。

それから作業中の自分の顔をどうやって写真におさめたのかも気になります。

ヒゲMac(BinkyBlue) さんのコメント...

かわはらさん

 いやぁ~朝から余計な作業させてくれましたよ・・・(>_<)

 で、ここまでするならついでにブログネタにしよぉー!と言うことでやってしまいました。

 これはほんと比較的簡単ですから問題ありませんよ、パソコンばらして組める人なら全然平気ですからかわはらさんならお茶の子さいさいです。

 写真ですか?(^.^) 優秀なアシスタントおりまして・・・・セルフタイマー君ですよ!D70の。でもピンをたまに外してお給料減額してますが・・爆!

かわはら さんのコメント...

なるほど。三脚使ってセルフタイマーかければ作業中の自分撮りもできますね。

作業に夢中になっているとなかなかそこまで気が回りません。あるていどの余裕も必要ですね。

ヒゲMac(BinkyBlue) さんのコメント...

かわはらさん

 家のかみさんでもいてくれれば問題ないんでしょうが、でもいても「アホラシイ」と言われて非協力的間違いなしです。爆!

 どれにでも言えることですが、余裕を持つって大事な事ですねぇ。

匿名 さんのコメント...

感謝状

この度、当サイトを見て捨てるのを決めたLBP-740を破壊覚悟で分解し、中にもぐりこんだ紙を取り出すことに成功いたしました。サイトを拝見させていただいて、全く一緒やないかーと思いやってみることにしました。とてもよく働いてくれているこの機械も10年くらいになり、修理に出すのもアホらしいと思い、買い替えを決めようかと思ったところでした。当初分解を試みるも断念。しかし細かいご説明のおかげで1時間ほどで成功いたしました。各メーカーもこれぐらいの分解方法の説明があっても良いかと思います。
ここに感謝申し上げます。

ヒゲMac(BinkyBlue) さんのコメント...

匿名様

 感謝状だなんて、そんな・・・穴があったら入ってしまいますきっと。(^^;

 でもこんなへっぽこな説明を参考にしてくださって感謝感激です(>.<)

 ありがとうございました。

 このLBP740はなかなか捨てられない品なんです。

 今もずっと現役で請求書や封書印刷(A4角型2号)などに宛名が印字できて素晴らしいと感じます。

 スピーディアがあるのですが、これに封書を通すとバリバリにシワがよって使い物になりませんでした。

 なぜこのLBPが綺麗に封書を通すのかよくわかりませんが、トナーの使う量とかも少なくて重宝しています。

 これが物理的にアウトになったら次を選ぶのが大変です。(^^;

 でも大切に長く使って行らっしゃる事に脱帽です。

匿名 さんのコメント...

本当に助かったのです。ありがとうございました。

まったくの同感です。このプリンターは会社に、始めてパソコンを導入した時に併せて購入したものでした。当初すごく高かったと社長が言っていますが、他のコピー機、パソコンが代替わりする中これだけは残って活躍してくれています。しかも印字がとてもくっきりと出てくれてとても見やすいのです。残念ながら当社では下のカートリッジはローラーの劣化?のためうまく給紙できないため手差しオンリーで頑張ってくれています。うちもこれが使えなくなるとやばい。。。3日間会社ではコピー機の手差で対応し、うまく出ずに試行錯誤の毎日、これが直った時社内では拍手喝さいでした。LBP740ファンがいらっしゃったことに私も嬉しいです。
大阪 TAROBECHANでした。