2/27/2010

ペチカの構造

2月27日土曜日

 3日前にオレンジQ様からこのあいだエントリさせていただいた時計ストーブとドブレの記事で、ペチカの構造を詳しくご説明してくださった説明文と図面をいただきました。

 オレンジQ様ほんとうありがとうございます。お忙しい中を感謝ですぅ(T_T)

 ペチカをお考えの方がいらっしゃいましたら是非参考にされてはいかがでしょうか。大きな部屋で薪ストーブをされる方は必見かもです。

 ではオレンジQ様のご説明です。

 
煙突掃除・・・これは通常の薪ストーブとほぼ同じ。
住宅内の2階の部分にシングル煙突と煉瓦部
を接続する部分があり、ここが外せます。
それより上は普通のストーブと全く同じ。煤は下部の点検
口より出せます。ペチカ内の横引きの部分ですが、
煤というよりタール状になります。このタール部
分は、煙道火災にはならないそうです。
これは、煉瓦の吸熱が大きいため、煙道火災になるほど煙道
が高温にならないためだそうです。実際、ストーブ部が天板
260℃の状態でも2階のシングル煙突部は素手で普通にさわれます。
ほんのり周りが暖かくなる感じですね。横引きの煙道にに仮に煤がた
まっても点検口から取り出せます。煤はほぼありませんが・・・

 煙道経路・・・図で示す通りです。



 先日ヒゲMacさんのUP時に「ストーブにダンパー2個」
とありましたが、正確にはペチカにダンパーが2個です。
点火からの流れですが、火をつけて、煙、煤が多く火力に勢い
をつけたい初期時はダンパーBは閉じたままでダンパーAのみ
を解放します。直接煙突へ煙を逃がします。火力が安定し、
ストーブも蓄熱、煙も出なくなったらダンパーBを解放、
ダンパーAを閉じます。ペチカへ蓄熱が始まります。
ダンパーAとBの解放を調節する事で時計の火力もこれで調節が
できてしまいます。
非常に便利です。図で見ると、黒矢印のラインが初期の煙の動き、
青矢印が安定期の熱の動きになりますね。熾火の状態になったら
ダンパーは両方ともほぼ閉じて、若干ダンパーBを解放しておきます。
夜用に大きな薪を入れなくても、ペチカの熱で室内は朝まで暖かいです。


 なるほど! ヒゲは恥ずかしながら煙突部もそのまま中にいれて埋め込みかと思っておりました。(^^;) ペチカの中までを見てない人間なのでこうなってしまいます。(-_-;)

 もし暖炉がダメならヒゲもアトリエ建てたらこれにしたいですねぇ。(昔はあるいみ暖炉もペチカ的な役目をしているような、そしてその煙突部も・・・今みたいな管ではなかったですから)

 しかし詳しい図面をきっちり描かれていてびっくり!学生の頃の図画工作とか得意じゃありませんでしたかオレンジQ様?(^^) ヒゲの知り合いで機械設計士さんがいらっしゃいますが、その方などやはりヒゲなどとは脳の働きが違うみたいで、まだ存在すらしない機械の中の歯車やパーツ等が頭の中で3Dで浮かびあわせていっているとおっしゃっていましたから・・・ひぇ〜でした。 でもご本人は別に深く考えなくても自然に浮かぶからたいしたことではないと思っているとの事でした・・・いや、それは確実にたいしたことですぞ!

 それぞれの人にはそれぞれの力が与えられているのですねぇ、しかしとても単純です、それを使うか使わないかだけ・・・それが何かわからない人が沢山いると思うのですが、実は小さな頃からみると必ずどこかでそれはその人の目の前にしっかり出てきてると思うのですよ。

 大人になっていくごとに(人間的にしっかりすると言う意味での大人が最近は低いような、ただ生物的に成長するという意味ですねこれは)それはかなり底へ埋もれてしまうのでしょう。 いざ掘り起こそうと思ったときは気力と言うシャベルで苦労の土に挑まないといけない・・・のかなぁ〜・・・あっいえいえ、その土がある条件でとっても柔らかくなるそうですよ。 それは人によって違うのでここでは具体的に説明できないですが。

 オレンジQ様、色々とありがとうございました、温かくなってきましたが残り少ない薪ストーブのシーズンをお互い楽しみましょう!(^o^)

 

4 件のコメント:

オレンジQ さんのコメント...

ヒゲMacさん

 なんとなく分かっていただけてよかったです。2枚目の図面は自分がガレージ兼作業小屋を建てたら設置したいなーと思っている小型の「ペチカもどき」ですが、これは実際に使っている方がいるようです。小型ですしDIYでできそうです。オーブン代わりにもなりますし・・・。ペチカ作成にあたって、ひとつ自分が思ったのは煉瓦の「質」の違いですね。ペチカを施工する業者はそんなに多くはないと思いますが、自分が初めて見たペチカは表面に大きな亀裂が入っていて、「これ大丈夫なの???」というのが正直な感想でした。ドラフトが発生すれば煙が室内に逆流することは無いとはおもいますが、煙突が詰またら・・・、強度的にこんなにでかい亀裂があって大丈夫?等々・・・。自宅のペチカを施工してくれた業者さんはすべて耐火煉瓦で作成してくれたのですが、最初に見たペチカは素焼きの煉瓦・・・。熱膨張で割れてしまうそうです。耐火煉瓦は全く亀裂は見られません。「割れたからちょっと積み直すか~」ってわけにもいきませんし。春も近づいてきて「火遊び」の時間もだんだん残り少なくなってきましたが、じっくり楽しめるといいですね(^-^)

ヒゲMac(BinkyBlue) さんのコメント...

オレンジQ様へ

 煉瓦とかブラックなど実際にどこまでその火力や熱に耐えるのか一度実験してみないとちょっと怖い気はします。

 このあいだ外で焚き火として火をおこして囲っていたブロックは2年目にして熱の影響でしょうねぇ割れました。

 耐火煉瓦はやはりその名のとおりで安心安全なのだと思います。

 煙突は途中あけても部屋にきませんですよ(^^)v 我が家で面白い事があって、なんと時計の煙突接続部の根元と煙突が4cmぐらいも離れて外れていたことがあったんです。

 でもちゃんと煙はその隙間からまったくこちらに煙が来なくて離れいた煙突に吸い込まれていました。

 これは何かの事で軽い時計が動いてその接続部と離れてしまったのでした。 なんだか笑える出来事でした。

 さて今夜は少し冷え込んでます、ストーブ焚かないといけませんね。

かわはら さんのコメント...

内部構造がよく判って、参考になりました。

貴重な情報ありがとうございます。

ヒゲMac(BinkyBlue) さんのコメント...

かわはらさんへ

 ペチカをされる方や時計ストーブ導入を考えていらっしゃるかたがいましたら是非参考にされてはいかがでしょうか。