11/20/2011

もうすぐ償いもおわる

11月20日Vol.02

今日で満15歳を迎えた我が家のオルティー。 すでにおまけでもらった犬生を生き続けている。



このラブラドールが寿命をまっとうしたなら、ヒゲの犬に対する償いの一つが終わる。 そして最後は真っ白犬のお父さん犬のグラぽんだけだ。 この子にも償いとしてのものが入っている。

ミックスの日本犬を小学生の時に父親が連れて帰ってきた、パピーである。 仕事場の同僚からもらったようだが、名前が「マル」雄だが、その同僚が旅行で行ったブラジルかどこかで知り合って一目惚れしたした女性の名前「マルガリータ」からもらったそうだ。 子供のながら「なんちゃそれ」と思っていた。 爆(^^;)

しかし、大きくなって誰も面倒みない・・・その結果・・・両親の職場である病院の実験動物へ・・・最後に回収にきた車の檻の中からこちらをじっと見続けていってしまった姿を今も忘れないでいる。

こうして次に犬を引き取ったのが中学のとき・・・今度はヒゲがクラスメイトの家で生まれたポインターの赤ちゃんだ。 で・・・散歩もロクにできず、だらしない飼育をして自分の事ばかりやっていた中学時代・・・2年半ぐらいの時、朝・・母親がチャーリー(犬の名前でスヌーピーに出てくるチャーリーブラウンからとった)が死んでいると知らせてきた。 フィラリアだった・・・すごい虐待みたいな事もしてしまったこともある。

こうして二度と犬は飼わないとしていた・・・が・・・日本へ戻ってきて・・・・北米での犬の飼い方をみて、そして実際にロックバンドのメンバーと共にシェアして暮らしていたあちらで、ベアレンと言う大きなシェパードと一緒に家でみんなで暮らしていた。 ベアレンは繋がれることは一切なくとてもおとなしいシェパードだった。 けれど決してヒゲには心を許しているようではなかったのを気で感じていた。

こうしてダウンタウンに犬が意外に多く存在し、リードがない躾けられた犬も多かったのが目立っていて、日本に帰ってきて(この国に帰ってくる気はなかったのだが、色々と事情があって)、自分の中で犬を飼ってみようと心に決めた。 もちろんこの頃は全然犬ブームではなかったしドッグカフェなんて名称で呼ばれるところは皆無だった。

そして手にしたハスキーのミックス、日本の躾はほぼ間違っているのがわかったので、一番信頼ができるヨーロッパの躾を勉強し、二度と子供の頃に悲惨な結果になった犬のようにしたくなかったので必死で勉強した。 岡山市内の図書館にある犬の行動学から犬に関する書籍はほぼ全部読んだ。 犬だけでなく、ルーツとなる狼にコヨーテ、ディンゴ・・・そして医学的な面では生体的な機能などなど・・・最後は狼の一番敵対した同じ頂点の生体「くま」も調べた。

この犬達がヒゲを沢山救ってくれた、今もそうであるけれど・・・犬の関係で色々な人に出会えたが、反対に辛い思いもした。 それは・・・犬を犬として扱う人がほとんどいないことが一番かもしれない。 犬は犬なのだ・・・・一番やってはいかのが「擬人化」なのだ。 それは人間のエゴを相手に押し付けている。 こう思っているはずよ・・・とか、こうなんだわ・・・とか・・・・これは犬でも人間でも同じだが「当の本人、本犬でないと決してわかるわけない」なのだ答えは。

それをそうだ!と決めつけた時点からエゴが成り立っている。 なのでヒゲは本当に極力「放任主義」できた。 そして放任主義が出来る恵まれた環境にも暮らさせてもらった。 結果犬はとても犬らしくなっている。(ちょっと欠点はあるが) そしてあれやこれやと構うよりも、ようはほったらかしにすると・・・意外と健康で長生きしていることにここで気づく。 オルもグラも1歳違いだから高齢犬なのだが・・・今日も夕方はオルはボールをダッシュしてレトリーブしにいく(回収すること)、グラは14歳だがまだこれからでも大山の頂上までいく事ができるだけの力がある。

因みに、ほったらかしって言うのは面倒見ないではなく、ちやほやしない、犬らしくこちらが接する・・・とにかく高齢になるまで自分の時間よりも犬達の時間を優先して、その中に自分もいれて楽しんだ。 虐待はほぼない、大声で怒る事はあったが年に1回ぐらいかな・・・それだけ自分が逆上型の性格というのを知って、キレないようにとにかく努力した。 その結果、彼らに対してエスカレートして怒る事がぜんぜんなくなった。 そうなりかけている自分をしっかりコントロールもできだした。 これはすごい事だと思う。 なので、今でも子供を殴り殺したとか、とんでもない事をする若い親を考えたら、犬たちがこの性格を上手く矯正していってくれたのだ。 かーっ!とはなっても「あ〜いま自分はそうなっているなぁ」と冷静になれる自分がしっかりある。

そして途方もなく気が長くなった(^^;) 山にいって犬同士が喧嘩して、グラぽんが逃げて山の中へ・・・帰ってこない・・・・1時間ぐらい待っても帰ってこない・・・仕方ないから一旦家に帰って(往復で1時間ぐらいのところかな)中の悪かった黒のラブを置いて、おルティと共にまた現場に戻り、車のなかで4時間ぐらい待った・・・そしたらひょっこり夜中に戻ってきた。 大歓迎して迎えた。 こんな事が時々あるが・・・あのクソ犬ぅぅぅうう〜なんて微塵も心にないのは本音だ。 まぁ戻ってくるだろう・・・この根拠は図書館で得た先人の研究社の臨床実験とかから基づくものだった。

とにかく特別なことはやっていないが・・・・この特別な事をやっていない事そのものが、今の社会で犬を飼育しているオーナーからすると、かなり特別な事なのかもしれない。

とりあえず、このブログでイヌの事は極力避けてきた・・・でも、なんだろうねぇ・・・もう先がないのがわかっているから、今元気とはいえ、フラフラしているのは確かだし・・・だからここで15歳という節目をあげてみたのだった。 長生きは・・・正直あまりしてほしくない・・・ならなくていい病気や機能停止を受けるよりも、今元気で健康な時に静かに眠がごとくに神さんの所にいってもらいたい。

神さんから授かった者だからその所へ帰るだけだし。 こちらも肩の荷がひとつ降りるということだ。 とんでもない問題児で良い相棒だったと前もって言っておこう。

さて、ここ早朝は寒いからベッドに入ってくるようになったし、一緒に暖まってベッドで寝ているのだった。 これがヒゲのところの冬のスタイルでした(*^^)v

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