2/29/2012

127 hours 邦題"127時間"

2月29日水曜日

2月最後のエントリはこの映画の紹介。

 昨夜見てしまいました・・・これは・・・すごい! けれど・・・きつい(>.<) 最後の最後が・・・


一人でなんでも行動してしまうタイプの人間では少なからずこの様な場面に直面した事があるのではないかと・・・もちろんこの人の場合は生死がかかって半端ではないですが、そこまでいかずとも「たった一人」の力でそこを切り抜けなければならない事態。

こんな半端ない状態ではないにしても、たとえばヒゲだったら150キロ以上もある荷物を移動させるために自分だけで誰もいない場所で作業し・・・ある瞬間・・・それを支えていた物が倒れ 、わずかな角の出ている1箇所でそれが支えられて、後は全部自分にのしかかって、そこで当分動きが出来なくなったこととか・・・

こんな場面でこの127時間で主人公の(実在者)アーロンが靴を脱いでソックスも脱いで、親指で木の切れっ端を挟んで下に落ちたナイフを拾うシーン・・・思い出します・・・

両手がふさがり、動けるのはわずかな片足だけ・・・それも気を抜けばもう片方の足にすごい負担がかかって崩れてしまう・・・誰もまわりにいない、自分一人でこんな作業をしようとした事を少し後悔しますが、すぐになんとかしないと・・・と思ってゆっくり片方の足をずらして倒れた小さな支えのブロックをコッン、コッツンと靴の先で引っ掛けるようにして起こす作業・・・

崩れたら自分は確実に150キロ以上の荷物の下敷き・・・圧着死?

まぁこんな事・・・経験してもやはりこんな男って何度も同じような事しちゃうのですねぇ・・・でも次は失敗しないように前回の教訓に習って学習していますからより慎重に作戦を練って事にあたりますが。

それでも、以前にないハプニングって起きるのですね。 そんな時・・・この映画のようにその場所でたった一人自分と向き合うのですが・・・でももうひとつ・・・そんな時・・・目の前のその障害になっている物とかこの映画なら大きな岩ですね、これを見てなんだかシーンと無言のまま数分立ち尽くしたりねぇ・・・

けれど、この映画が言うように取り乱したら最後なのはわかります、常に冷静にいないと・・・

そんなこんなで・・・・この映画すごいです。 最後の腕の切断シーン・・・・ゾンビ映画とかスプラッターやらグロい映画って平気なんですが・・・これはもう正直スクリーンを直視できませんでした。 痛い!とにかく刺激が強すぎです・・・けれど・・・目を背けてはいけないところですねぇ。

(特に橈骨”とうこつ”神経を切断する時のシーン・・・ヒゲはやったことなどありませんが、でもあれは想像を絶するぐらい痛い・・・痛いという表現ではないかも・・・と言うのも、激腰痛になって寝返りをうった時に、背中の溶液みたいなものが下にゆっくり垂れていく感じして、それが最後の底にピタッと当たったその瞬間! 気絶しそうなぐらい激痛が自分の全身を覆うように襲ってきて・・・そのまま「うぅぅぅううう」と真面目に声が漏れて唸って丸まってました・・・他の事が考えられないただただ痛い痛いだけでしたあの時は・・・あれをこのシーンで思い出し・・・これをやったこのアーロンさんって・・・すさまじすぎる!です・・・それもここ2本あるんですよそれが・・・腕のところね)


こんなにグサグサと自分の精神に突き刺さってくる映画を見たのは本当に久しぶりでした。 カット割りもかなり良いです。 特にこういう多くをトライしてくぐり抜けてきた人が見ると、細かなシーンの意味や空気感がものすごくよく伝わってくると思います。

ん〜すごかった(>.<)

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